今日も劇場へ? 森岡実穂・劇場通いの記録

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zoom RSS 沼尻竜典 オペラ指揮者セミナーV 〜「ラ・ボエーム」指揮法〜 二日目 (2017年8月8日)

<<   作成日時 : 2017/08/10 10:18   >>

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「沼尻竜典オペラ指揮者セミナー」@びわ湖ホール二日目。台風一過とはこのこと、という青空。

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そして今日は恒例の花火大会なので、どんどん人があつまってくる……

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 本日から大阪交響楽団が参加。これだけの人たちが集まってもいかに力を抜き、オケや歌手にストレスを与えずシンプルに振るか、が色々な言い方で繰り返される。スーダラ節とかぐるぐる回転とか沼尻さんの脱力例シリーズは毎回笑えるけれど当然ながら学ぶべき点多し。以下沼尻さんが複数の受講生に注意したことを再構成してピックアップ。

 今日は3幕のミミがマルチェロを訪ねてくるところからラスト。そして1幕に戻って。3幕は何気ないお喋りが多いので、そういう所はさらっとシンプルに歌手やオケに語らさせここぞという時だけ指示を。テンション高く細かく指示し続けるとお互い疲弊してしまう(多分観客も……)。

 オケへの指示は明確に。「〜小節前」と「〜小節目」は間違えやすい。そして「〜までお願いします。」と文末まで言いきろう。

 テンポを動かすなど何かしたい場合、肝心な所がはっきりするように、その直前の動きは小さくシンプルに。要所にしても、打点までの距離を取りすぎると誤差が大きくなる。無駄な動きは極力排して。大きく振りかぶるのも頭上まで。全員に見えなくなるし、後ろには壁がある。
点を打ったら、あとはなるべく滞空時間を長く取ること。次に何をするにも動きに余裕が出るし、歌手や奏者は締め付けられず自由にさせてもらっているように感じる。腕を上に上げていても力を入れ続けているとそれもなんだか気分的に奏者を追い詰めるので注意。

 要所要所の縦は重要だが、プッチーニは横(メロディ)が肝の音楽なので、最終的には長いスパンで音楽をつかみ、フレーズを大きく取ることが重要。一拍裏拍と細かく振り過ぎるよりも、ポイントを押さえたら長い目で先を見て。
Vnや管楽器ばかり見てしまい、上手のVaや金管とのコンタクトが希薄になる人も。身体の向きや腕の位置のクセを直し、オケピットでは全体とまんべんなく意思の疎通を。そして常に舞台の上に意識を置いて歌手とアイコンタクトを。

 昨日に続き、1幕で原稿燃やす「第二幕!」後あたりが合わなかった時、沼尻さんが木管の場所に行って指揮を見て、予備動作から感じられるテンポが遅いことを指摘。実際にどう見えるのかを提示する教え方は相手にも納得しやすいだろう。

 ロドルフォがミミの病への不安を告白するところの四分音符、こういう四分音符の刻みは死のような避けられぬものが近づいてくるときによく使われる。逃れられないものとして淡々と。
 三幕最後四重唱は難所。マルチェロとムゼッタのケンカペア関係に指示を出しつつ、ロドルフォとミミの愛の二重唱を耳で追うように。


【感想】
 オペラは長いので、体力的にも集中力の上でも無駄に緊張し続けず、ここぞという所にポイントを置く事は、実際、演奏者にとっても観客にとっても必要だと思う。緊張からか腕の動きがいちいち止まってしまうのも、逆にひらひら蝶のようにずっとぶれているのも、どちらも困る。

 「自分を開放して」という言葉があったが、身体もリラックスすると開くし、視線も上を向く。画面を見ていると、沼尻さん指揮の時はほとんど顔が見えているけれど、受講生にはまだ顔が見えない時間が長い人も。身体を開いて、基本的に顔をあげてアイコンタクトの努力をしたほうがいいのでは。
(ポイントとして大きく振っている時ほど、棒と一緒に下を向いてしまって、アイコンタクトどころではない人も……)

 「フレーズを大きく取る」のは、プッチーニとかシュトラウスとか絶対必要だけれど、日本の音楽家に上手い人は少ない。多分細かく振っている方が、ゆったりした大振りで間をうまく取るより簡単なのでは。でも長い目、大きな呼吸でフレーズを把握する努力をぜひ。

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