第七劇場 鳴海康平演出・イプセン『幽霊』@愛知県芸術劇場(2020年1月12日)

 数年前、篤志家が「まとまった作品を買って」と五億くれた時に(!)買ったという、県美所有のムンクによる舞台美術スケッチ「イプセン『幽霊』からの一場面」(1906年)にちなんだ上演。  ムンクと父(の死)にまつわる葛藤の対話を本来の幕間に挿入して、「不在の(むちゃくちゃな←筆者追記)父」の存在を強く意識した上演にした…
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コートールド美術館展―魅惑の印象派 @ 愛知県美術館(2020年1月12日)

 コートールド美術館の所蔵品は40年前くらい?にも来日していて、当時親に連れられて見に行ってるんだけど、その時にハガキ買った絵とかもあったな~。やはり大きく解説付きで展示されていたマネ「フォリー・ベルジェールのバー」、ルノワールの「桟敷席」、ドガの「舞台上の二人の踊り子」、モネの「秋の効果、アルジャントゥイユ」などなど。当時は魅…
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ムンク | 幽霊 | イプセン 美術館パフォーマンス@愛知県美術館(2020年1月12日)

 愛知県美術館には「イプセン『幽霊』からの一場面」(1906年)が所蔵されている。これをベースに、第七劇場による演劇上演と、作品展示、そしてその作品が展示されている展示室での演劇パフォーマンスという立体的なイベントが企画されたということで、名古屋まで行ってきた。  <当日パンフレット掲載の作品解説> 「1905年、ベルリン・ドイ…
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【イベント】国際シンポジウム《舞台芸術における国際共同制作の最前線》1月17日(金)

実演芸術国際シンポジウム 《舞台芸術における国際共同制作の最前線》 World Opera Meeting in Tokyo 2020 日時 2020年1月17日(金)14:00~16:30 会場 国立新美術館 講堂 東京メトロ千代田線「乃木坂」駅 青山霊園方面 改札6出口(美術館直結) 東京メトロ日比谷線・都営大江戸線…
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2019 International Opera Awardに投票しました(2020年1月10日)

 オペラ上演に関する年間賞としては、ドイツの批評誌 Opernweltの Jahrbuchで毎年発表されるものが有名ですが、2012年には授賞式がロンドンで毎年開催される International Opera Awardが新しく設立されました(これはヨーロッパを中心とした世界の歌劇場ネットワークである「オペラ・ヨーロッパ」の年間賞に近…
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新国立劇場、2010/21シーズンプログラム発表

昨日、来シーズンの新国のプログラム発表がありました。 ……イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出の『ガラスの動物園』、オデオン座からそのまんまもってくるんだ!イザベル・ユペールも来る~! ……これが最大の衝撃でしたw  しかし、オペラ部門も負けていませんよ!今年はホントに面白い。新国の予定聞いてこんなにワクワクしたのはひさしぶり。 …
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ザルツブルク音楽祭2020 プログラム概観(2)特集「Ouverture spirituelle・Pax」篇

 ザルツブルク2020続報。オーケストラコンサートでの特集で目につくのは、「Ouverture spirituelle・Pax」という特集。「世界を蹂躙する戦争によりずたずたにされる共同体の平和、そしてわたしたち自身によって脅かされる内面の平和」、この両面から「平和」についての考えを、音楽を通して伝えていこうという試み。特に古楽団体と現…
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ザルツブルク音楽祭2020 プログラム概観(1)オペラ篇

 今年のザルツブルク音楽祭、一般申込の第一次締め切りが明日7日です。ここまでに申し込めば(ある程度の価格の幅を見込んでね!)、超競争が激しいもの以外は大体取れるはず……でも今年は百周年だからちょっと競争が激しいか?  ともあれ、さすがに素晴らしいプログラム!急ぎでとりあえずオペラだけもう一度おさらい。 ザルツと言えばモー…
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アントニー・マクドナルド演出『オン・ザ・タウン』@東京文化会館(2019年7月25日)

 兵庫の夏の風物詩、佐渡オペラ。ここは企画とプロデューサー佐渡氏への地元ファンの信頼が厚く、しかも宝塚文化圏なので「劇場に通う」文化が確立されているため、たとえブリテン《夏の夜の夢》をやろうがちゃんと完売になるという土地柄なのだという。2020年は大人気作品《ラ・ボエーム》が7月末~8月上旬に上演されるということで、いつもより更にチケッ…
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粟國淳演出《愛の妙薬》@日生劇場(2019年6月30日)

 これももう半年以上前の話ですが、ブログに収納していなかったので。 *      *      *      *      *  小堀勇介・中井奈穂の若い主役ふたりがチャーミング。この物語には何度観ても毎回フレッシュにイラつかずにはいられないのだけれど(今回も……!)、あれだけ技術的にストレスなく、この二役のもつまっすぐ…
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ロバート・カーセン演出《エフゲニー・オネーギン》@まつもと市民芸術館(2019年8月20日、22日)

 昨年の積み残しで、やっぱり記録を残しておきたいものを少しずつ出して行きます。まずは松本オネーギン。  予定されていた主役のマリウス・クヴィエチェンが降板、代役で来日したレヴァント・バキルチも体調不良……ということだったが、カヴァーの大西宇宙が初日と三日目を歌い、日本での立派な主役デビューとなった。松本のオペラなのでそれ以外の歌手…
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2019年の素晴らしかった舞台・展覧会まとめ

 ちょっと出遅れましたが、あけましておめでとうございます。旧年中は皆さまにはいろいろお世話になりました。こういう場所で情報を交換できることで、いろいろな世界について知識を得られることを本当にありがたいことだと思っています。私のほうからも少しでもお返しをできれば。今年もよろしくお願い申し上げます。  2019年という数字に、もうあと1年…
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永井愛作・演出、二兎社『私たちは何も知らない』@東京芸術劇場(2019年12月13日)

 日本のフェミニズム草分けの雑誌『青鞜』創刊~休刊まで(1911~16)の、出版に関わった人々の人間模様。今回、創刊当時平塚らいてうは25歳だったと知って、自分がこれまで抱いていたイメージのいいかげんさに我ながら驚いた。なんとなくもっと年齢がいった大物グループのような気がしていたのだが、考えてみればこれは彼女が世に出てすぐくらいの活動の…
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平田オリザ作・演出『走りながら眠れ』@こまばアゴラ劇場(2015年11月9日)

 ちょっと次の『私たちは何も知らない』のレビューの都合で、すごく昔のFB投稿をサルベージ。もう四年も前になるのか……  青年団の「平田オリザ演劇展」で二作品。『走りながら眠れ』では、古屋隆太の余り気味のエロさと能島瑞穂が見せるいい感じの隙のブレンドで、大杉栄と伊藤野枝はひたすらゴロゴロしながらもどこか性的な匂いのするカップルに。そ…
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ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団演奏会@サントリーホール(2019年12月5日)

 木曜夜のゲルギエフ指揮マリインスキーの『悲愴』はすごかった。豊かな色彩感と圧倒的な馬力を保ちつつ、親分の指先ひとつで嘘のような高速で華麗に走り回ったり、形を失うギリギリまで延びていったり……1楽章ですでに完全に地獄の窯の蓋が開いたのを見た気分だった。下に引用したブリューゲルの「叛逆天使の墜落」とか、ベーコンの歪んだ顔のあれこれとか、聴…
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マリインスキー歌劇場来日公演、《マゼッパ》(演奏会形式)@サントリーホール(2019年12月2日)

 三月にマリインスキーまで行って観てきたこの作品、もちろん写真のような時代がかった舞台がついているのも本当に面白かったんだけれど、今日は心底サントリーで聴ける機会があってよかった!と思った。特に、こんな豊かな響きでこの曲の合唱を聴けることなんてまずないでしょう。ピットからステージに出てきたオケの迫力もダイレクト。いまやむしろ《スペード》…
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「青龍社創立九十年特別展 龍子と同時代の画家たち」@大田区・龍子記念館(2019年11月29日)

 川端龍子という画家、山種美術館で見た「鳴門」で気に入って、先月は京都の堂本印象美術館でちょうど行けるタイミングで展覧会があるというので観に行った。そこで知ったのが今回の展覧会。彼が院展を脱退して作ったグループ「青龍社」の創立九十年特別展ということで、彼本人が自分の喜寿に設立したという大田区立龍子記念館へ。会期がこの日曜、12月1日まで…
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【《スペードの女王》予習篇・1】1幕「トムスキーのバラッド」だけでも押さえよう!

 まもなく開幕のマリインスキー歌劇場《スペードの女王》予習用に、全体を理解する鍵となるトムスキーのバラッドを紹介しようと映像を探したら、演奏会でホロストフスキーが歌っているのがあったので!紹介!舞台ではちょっとない配役だけど(どうしたってエレツキーでしょ!)、さすがにカッコいい!以下、再生場所を指定できる特性を生かし、ちょっとこのバラッ…
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アンセルム・ウェーバー演出《ムツェンスク郡のマクベス夫人》 @ フランクフルト歌劇場(2019年11月10日)

 フランクフルトの今季のスケジュールを観た時、アニヤ・カンペのカテリーナと、アスミック・グリゴリアンのマノンがどちらもとても気になっていた。マノンはあきらめたけれど、カンペのカテリーナをこのサイズの劇場で聴くことができたのは本当に嬉しかった(2016年、バイエルンのペトレンコ指揮の同作品で聴いた時も本当に素晴しかった https://…
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